スー・チー氏、少数民族グループと憲法改正で協力強化へ

28日、ミャンマーの民主化運動指導者、アウン・サン・スー・チー氏が少数民族グループの政党関係者と会合を開き、憲法改正に向けて協力関係を強化していくことを確認した。
ヤンゴンで開かれた会合には、NLD=国民民主連盟の党首・アウン・サン・スー・チー氏のほか、少数民族グループの政党のリーダーらも出席。会合後に開かれた記者会見でスー・チー氏は、「現在の憲法を改正するために、国民の声を広く吸い上げた活動をしていくべきだ」としたうえで、少数民族グループの政党と緊密な連携を取っていくことで一致したことを明らかにした。
これまでスー・チー氏は、大統領職に意欲を示す発言をしているが、現在の憲法では、外国籍の息子を持つスー・チー氏は大統領職に就くことができない。このため「現在の憲法下での選挙であれば、自由で公平な選挙であるとは言えない」として、早急に憲法改正の議論を進めたい考え。
ミャンマーでは2015年に総選挙が予定されており、スー・チー氏率いるNLDはこの選挙での勝利を目指している。