NLD議員 軍施設で拷問を受け死亡
国民民主連盟(NLD)所属のカチン州議会議員が拘束され、軍施設内で拷問を受け死亡したことが明らかになった。 死亡したのは、カチン州モーニン郡選出の州議会議員ミョー・ミョー・チョー氏。8月24日にカチン州ミッチーナ市内に設置された検問所で逮捕され、国軍施設に連行された。検問で同氏の携帯電話が検閲され、NLDが実施している国債に関する資料や市民防衛隊(PDF)の写真などが発見されたため、逮捕・拘束されたとみられる。 カチン州ナンマティー郡選出の州議会議員ウイン・ナイン氏は、「逮捕され約1か月連絡が取れなかったが、9月第1週に軍施設内で死亡したことを知らされた。激しい拷問を受けたうえ、遺体が家族に返還されないまま埋葬されたようだ」とコメントした。
オレドーの事業売却 ミャンマー中銀への報告なし
カタールの通信大手オレドーが、シンガポール企業にミャンマーにおける事業を売却すると発表したが、現在までミャンマー中央銀行に報告されていないことが明らかになった。 軍評議会報道官のゾー・ミン・トゥン少将は会見で、「オレドー・ミャンマーがシンガポールのナイン・コミュニケーション社に5億7,600万米ドル(およそ830億円)で売却することについては、今のところミャンマー中央銀行に報告されていない」とコメントした。軍評議会側は、オレドーの買収により米ドルの現金収入を見込んでいるとみられる。 ナイン・コミュニケーションは、通信業界歴40年以上のニャン・ウィン氏が率いるシンガポールに本社を置く企業。実際の売却手続きは、ミャンマー当局の承認後になる見通し。
9月の燃油輸入許可は23万トン強
ミャンマー石油製品輸入・流通・販売業協会(MPTA)は今月、燃油23万3,595トンの輸入を許可した。内訳はガソリンが80,499トン、ディーゼル(軽油)が153,096トンで、供給不足には発展しないと国民の懸念を払拭した。国営英字紙Global New Light of Myanmarが報じた。 国内の基準価格は、シンガポールのスポット市場価格(MOPS)に沿って設定されており、9月23日時点でレギュラーガソリン(オクタン価92)は1リットルあたり2,240Ks(およそ154円)、ハイオク(オクタン価95)は2,730Ks(およそ188円)、プレミアム軽油は2,815Ks(およそ194円)だった。 店頭価格は基準価格を大きく上回っており、当局は過大請求する給油所を取り締まっているという。(時事通信社提供)
4万人以上がインドに避難 チン州
ミャンマー北西部チン州と国境国境を接するインド北東部のミゾラム州に、4万人以上のミャンマー国民が避難していることが明らかになった。 インドの地元紙によると、ミゾラム州議会議員のヴァンラルベナ氏は、州内におよそ60の難民キャンプが設置され、少なくとも3万人の難民が把握されており、近親者を加えると4万人を超えると推計した。 同氏は、「インドは中立で、国軍と難民いずれの側にも立たないという立場を示している」とコメント。同州政府は難民に対して必要な支援をしているが、現地での就業については認めていないという。 ミャンマーとインドは1,643kmにわたり国境を接している。
ミャンマー・インド国境に検問所を新設
インドと国境を接するミャンマー北西部ザガイン管区のタムー郡に、多国間貿易を推進する国境検問所が設置される。国営英字紙Global New Light of Myanmarが報じた。 インドはすでに、ミャンマーと国境を接するマニプール州モレに国境検問所を設置しており、在ミャンマー・インド大使館は新設する検問所が国境貿易と観光事業の発展を促進し、国境地域の社会経済発展を後押しすると期待されている。 今年4~7月の2国間の貿易額は、3億5,763万米ドル(およそ516億円)。輸出は1億7,932万米ドル(およそ258.8億円)、輸入が1億7,830万米ドル(およそ257.4億円)と貿易収支は均衡となった(時事通信社提供)