ASEAN特使、月末にもミャンマー再訪

 東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国カンボジアのフン・セン首相は5月2日、クーデターで実権を掌握したミャンマー国軍のミン・アウン・フライン総司令官とオンラインで会談し、ASEANのミャンマー担当特使を務めるカンボジアのプラク・ソコン外相を今月末にもミャンマーに派遣する考えを伝えた。

 ASEANは昨年4月、ミャンマーへの特使派遣で合意、今年3月にプラク・ソコン氏が特使として初めて訪問した。しかし、国家機密法違反などで訴追され、公判が行われているアウン・サン・スー・チー氏らの国軍と対立する民主派との面会は実現しなかった。

 カンボジア政府によると、フン・セン首相は総司令官に対し、特使のミャンマー再訪への協力を要請。「スー・チー氏を含む全当事者と面会する重要性」を強調した。総司令官は特使と関係者の面会の実現に協力する姿勢を示したという。 (時事通信社提供)