新型コロナワクチン、ミャンマーの接種が伸び悩み
軍評議会傘下のミャンマー保健省は、ミャンマー国内における新型コロナウイルスワクチン接種状況を公表した。DVB Burmese Newsが3月3日に伝えた。 これによると、3月1日時点で1回接種した国民は262万人、2回接種済みが2,103万人で、合計2,365万人となった。保健省は、1月4日に合計2,091万人と発表しており、ワクチン接種の伸び悩みが浮き彫りになった。 ミャンマーでは、昨年1月から中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製と中国医薬集団(シノファーム)製のワクチン接種を開始。今年1月には日本財団がミャンマー赤十字社を通じ、ワクチンが行き届いていない少数民族地域向けにインドの製薬会社バーラト・バイオテック製「コバクシン」200万回分(およそ20億円分)を寄贈している。
シャン州投資委員会、外国企業5社の案件を認可
シャン州投資委員会(SSIC)は2月28日、外国企業5社と国内企業による13プロジェクトの投資案件を認可した。 国営英字紙Global New Light of Myanmarが報じたもので、投資額はそれぞれ1,100万米ドル(およそ12億7,000万円)、316億Ks(およそ20億5,500万円)だった。 外国企業による投資の業種は製造と不動産開発で、ミャンマー人994人の雇用創出が見込まれるほか、53人の外国人が駐在するとみられる。 国土面積の23%を占めるシャン州は、ラオスやタイ、中国と国境を接し、商業と投資の戦略的な立地にある。主力産業は農業と食品加工。若い労働者が豊富で、天然資源と肥沃な農地に恵まれている。 ミャンマー投資法によると、未開発地に投資した場合は税制優遇措置が受けられるという。(時事通信社提供)
輸出用アボカド品種の栽培を拡大、マンダレー
マンダレー管区の避暑地ピンウールインで、輸出用の高品種アボカド栽培が拡大される。国営新聞Myanma Alinnが3月3日に伝えた。 ミャンマー・アボカド生産・販売業協会のミョー・ニュン副会長の発表によると、高品種・高収量のアボカド品種「ハス」の栽培をマンダレー管区ピンウールインの土地(500エーカー)で行い、輸出を拡大するという。海外で健康や美容に良いとアボカドの人気が高まっているため、その需要に応えたいとしている。 ミョー・ニュン副会長は「6月、7月の雨季に向けてアボカドの栽培のために準備を行っている。海外市場拡大のために努力している」とコメント。農民に対してコンサルタント企業を通じて栽培方法などの講習を行っているという。 ミャンマーでアボカドの栽培はシャン州、チン州、マンダレー管区、ザガイン管区などのミャンマー北部を中心に行われており、作付面積はおよそ2万エーカー、6千人の農民が従事している。
ミャンマー・中国の国境検問所が一時閉鎖
中国と国境を接する北東部シャン州ムセ郡郊外の「105マイル」貿易地区が、3月2日から一時的に閉鎖された。VOA Burmese Newsが伝えた。中国側の瑞丽江(シュウェリ)で新型コロナウイルスの感染者が確認されたための措置とみられる。 また、軍評議会傘下の経済・貿易省貿易局は、ミャンマー・中国国境のチンシュエホー貿易ゲートが2月24日から閉鎖されていることを明らかにした。 チンシュエホー貿易ゲートはシャン州北部コーカン自治区に位置し、ムセ貿易ゲートに次ぐ貿易量。中国側からは機械部品、農業用の肥料、日用品が輸入され、ミャンマー側からは米、豆、干物などが輸出されている