中国側の貿易障壁でミャンマー産スイカが大量廃棄

 ミャンマー・中国国境のムセで、ミャンマー産のスイカが大量に廃棄されている。Radio Free Asiaが1月4日に伝えた。

 ムセのチンサンチョ貿易ゲートは2021年11月26日から5か月ぶりに再開されたが、中国側が新たに輸入関税を課した上、新型コロナ対策としてミャンマーからトラックの直通運転を禁止したため、輸送費用が莫大にかかり採算が取れなくなった。このため、ムセ市近郊で大量のスイカが廃棄されているという。

 ムセ青果物取引所の関係者によると、これまではマンダレーから中国の青果市場まで大型トラックによる直通の輸送が可能で、トラック1台の輸送コストは80万Ks(およそ52,000円)だった。しかし、中国側の新たな規制により国境で中国側の大型トラックへの積み替えが必要となり、そのチャーター料が1,000万Ks(およそ65万円)と莫大なコストがかかることになったという。