ミャンマーの農産物輸出、全体の37%を占める

 ミャンマー商業省は、2020年10月1日~21年9月17日までの農産物の輸出額について、前年同期比24%増の45億3,600万米ドル(およそ4990億円)だったと明らかにした。国営英字紙Global New Light of Myanmarが報じた。

 新型コロナウイルス感染拡大による中国との国境ゲート閉鎖や海上輸送費の高騰により、工業製品や水産物、鉱物など他の輸出品の需要は減退した一方、農産物は好調を維持し、全輸出の37%を占めた。通貨チャットの対米ドル安も追い風となった。

 主な輸出先は、中国やシンガポール、マレーシア、フィリピン、バングラデシュ、インド、インドネシア、スリランカ。コメや砕米、豆類、青果物、乾燥茶葉、砂糖などの需要が高いという。

 しかし、世界の需給に不安定要素があることから、商業省は各農産物に合った具体的な輸出計画を策定することを検討。関係省庁や輸出業者らと協力して、外国政府との契約農業を推進し、安定した海外市場の確保を目指す考えだ。(時事通信社提供)