軍評議会が5か月の停戦延長を一方的に発表

 軍評議会は9月27日、少数民族武装勢力などに対する停戦期間を一方的に5か月延長すると発表した。新たな期限は2022年2月28日となる。

 Radio Free Asiaによると、軍評議会が発表した延長の目的は「新型コロナウイルスの対策推進」や「永続的な国内和平の確立」としているが、防衛および行政機関への攻撃は除外するとしており、実体は現状と変化がないものとみられる。

 カチン民族独立軍(KIA)の情報担当官ノ・ブ氏は「軍評議会は危機に直面していると考えられる。PDFが全国的に展開するのを防ぐために停戦を発表したのだろう」と述べ、停戦することと永続的な平和との関連性についても疑問を呈した。ミャンマー国軍は、少数民族武装勢力に対し2019年12月から毎月のように停戦の発表をしており、今回で20回目になるという。

 政治犯支援協会(AAPP)の発表によると、2月1日から9月28日までの期間に国軍の弾圧によって市民1,139名が死亡した。また、これまでに8,550人が逮捕され、6,891人が拘留。18歳未満の子供2人を含む26人が死刑を宣告されているという。