ミャンマーの水産物輸出、中タイの貿易規制で不振

 ミャンマー商業省は、2020年10月から21年7月までの養殖魚を含む水産物の輸出額が6億4,000万米ドル(およそ700億円)と不振だったことを明らかにした。国営英字紙Global New Light of Myanmarが報じたもので、コロナ禍で隣接する中国とタイによる貿易制限が響いたとみられる。

 一方、ミャンマー水産物協会(MFF)は2020年度(2020年10月~21年9月)の輸出目標を10億米ドルに据え置いた。前年度は8.5億米ドルで、67万トンをサウジアラビア、米国、日本、シンガポール、タイ、欧州諸国など45か国・地域に輸出している。

 輸出拡大を目指すMFFは、最先端の漁法を導入し、海外市場での安全水準を満たすため養魚施設を設置。農業・家畜・かんがい省や養殖・加工業者と協力し、危害分析・重要管理点方式(HACCP)と農業生産工程管理(GAP)の認証取得を目指している。(時事通信社提供)