今年度の農産物輸出、28%増の42.2億米ドル

 ミャンマー商業省は、2020年10月~21年7月期の農産物の輸出額が前年同期比約28%増の42億2,000万米ドル(約4,640億円)になったと明らかにした。国営英字紙Global New Light of Myanmarが報じたもので、新型コロナウイルス感染の拡大で、最大の輸出先である中国はすべての国境ゲートを閉鎖しているが、好調を維持した。

 コロナ禍により工業製品や水産物、鉱物など他の輸出品は減少傾向にあるが、農産物は全輸出の35%を占めた。主な輸出先は中国やシンガポール、マレーシア、フィリピン、バングラデシュ、インド、インドネシア、スリランカで、特にコメや砕け米、豆類、青果物、乾燥茶葉、砂糖などの需要が高いという。

 同省は、栽培費用の上昇、優良な種子の調達、不安定な気候条件といった様々な課題に直面する農家を支援している。(時事通信社提供)