国民統一政府がワクチン2千万回分を調達すると発表

 民主化勢力により樹立した国民統一政府(NUG)が新型コロナウイルス用ワクチンを2千万回分調達すると発表した。8月23日に行った記者会見で発表したもの。DVB Burmese Newsが24日に伝えた。

 国民統一政府・国家保健委員会のパドー・マン・マン委員長によると、2千万回分のワクチンの調達ルートは2通りあり、国境から少数民族武装勢力の支配地を経由して調達する方法と、ヤンゴン国際空港に到着したワクチンを国連関係者が受け取り、国連関係者が接種する方法を検討している。

 現在、軍評議会が中国製ワクチンの接種をミャンマー全国で実施しているが、国民統一政府は国民にボイコットを呼びかけず、接種するかどうかは国民が選択すべきだという立場を取っている。国民統一政府・保健省のゾー・ウェイ・ソー大臣は「軍評議会がワクチン接種を進めているが、彼らのやり方はWHOが定めた規則に従っていないため効果があるか疑問だ」と批判した。