官邸前で抗議集会、ミャンマーのクーデターから半年

 NGO団体や在日ミャンマー人らは2日、ミャンマー国軍のクーデターから半年が経過したことを踏まえ、東京・永田町の首相官邸前で国軍に抗議する集会を開いた。主催者発表で約60人に上る参加者は抗議を示す3本指を掲げるとともに、犠牲者に黙とうをささげた。

 主催団体の一つ国際環境NGO「FoE Japan」のスタッフ波多江秀枝さん(43)は、同国情勢について「新型コロナウイルスと国軍の弾圧という二重の困難に立ち向かわないといけない深刻な状況だ」と訴えた。在日ビルマ市民労働組合のミンスイ会長(60)は「日本政府は耳を向けるタイミングだ。ミャンマーを助けてください」と語った。

 ミャンマーの人権団体「政治犯支援協会」によると、7月末時点の市民の犠牲者は940人に上る。日本国内の20の市民団体は今月1日に共同声明を発表し「政府開発援助(ODA)などの公的資金は全て見直し、緊急人道支援に資金と人材の集中を」と日本政府に求めた。 (時事通信社提供)