軍評議会を提訴する40万件の証拠を収集、国民統一政府

 民主化勢力により樹立した国民統一政府(NUG)は、軍評議会による虐殺、暴力行為などの人権侵害や戦争犯罪を国際機関に提訴するため、証拠資料を40万件収集したことを明らかにした。6月25日に行われた国民統一政府のドクター・ササ報道官(国際協力省大臣)の記者会見で発表したものをRadio Free Asiaが同日伝えた。

 ドクター・ササ報道官は「2月1日のクーデター以降、軍評議会が犯した犯罪を国際司法裁判所(ICJ)や国際仲裁裁判所(ICC)に提訴するため、証拠資料を40万件収集した。この中から国際的基準に合致した証拠として200件を選び提訴する予定だ。主犯格のミン・アウン・フライン軍評議会議長を戦争犯罪人として早急に逮捕・拘束できるよう努力している」と説明した。

 また、ドクター・ササ報道官は、軍評議会の犯罪を世界に公開するためオンライン博物館を開設すると発表した。