ミャンマー問題、国連緊急特別総会の可能性

 ミャンマー問題を討議するための国連緊急特別総会が開催される可能性が浮上していることがわかった。Radio Free Asiaの解説委員が発表したもの。同メディアが5月2日に伝えた。

 RFAの解説委員ティッ・ミン氏は「国連のグレーレス事務総長がミャンマーは内戦の危機に直面していると発言している通り、ミャンマーの現状は国連の『保護する責任(R2P:Responsibility to Protect)』を発動する状況にあるが、中国とロシアが拒否権を発動しているため厳しい状況が続いている。これに代わるものとして国連緊急特別総会を開催する可能性が出てきた」と説明した。

 国連緊急特別総会は、ある問題について安保理が全会一致に至らず問題を解決できなかった場合に招集後24時間以内に開催するもので、安保理メンバーの15か国中9か国が要求すれば開催が可能なもの。国連の創設以来、10回しか開催されていない。