ASEAN議長声明5項目は効果なし、政治評論家が批判

 ASEAN首脳会議で発表された5項目の議長声明は、実際には効果はないと政治評論家が批判している。米国ミネソタ州在住のミャンマー人政治評論家のトゥン・ミィン教授が発表し、Radio Free Asiaが4月24日に伝えた。

 トゥン・ミィン教授は「議長声明には拘束されている政治家の解放や2020年総選挙の結果を尊重することなど重要な項目が抜けている。軍事政権に抗議している民主化勢力を軽く見ていると言える。軍事政権に強い圧力を加えるという内容ではなく、ミャンマーに対する影響力を維持することにウエイトが置かれているだけだ」とコメントした。

 国民統一政府(NUG)の報道官であるドクター・ササ氏は「我々は会議に参加できなかったが、5項目の議長声明が発表されたことは歓迎している」とコメントした。