EUが国軍幹部11名に経済制裁、対象者は25名に

 欧州連合理事会 (Council of the European Union)は22日、公式サイトで市民への弾圧を続けるミャンマー軍事政権のミン・アウン・フライン国軍司令官、ソー・ウィン副司令官を含む11名に対し経済制裁を行うと発表した。対象者はEUへの渡航禁止、EU内の資産が凍結され、関連ビジネスの取引が禁止される。

 制裁の対象となったのは、ミン・アウン・フライン国軍司令官、ソー・ウイン副司令官、ミィン・スェ元副大統領、セイン・ウイン中将、テイン・ソー連邦選挙管理委員会議長、ミャ・トゥン・ウー大将、アウン・リン・ドゥエ中将、イェー・ウイン・ウー中将、マウン・マウン・チョー大将、モー・ミィン・トゥン中将、タン・ライン中将の11人。また、米国では警察長官のアウン・ソー中将も制裁リストに加えている。

 EUはすでにミャンマーへの武器の輸出禁止などの措置をとっており、これまでにロヒンギャへの弾圧で14名が制裁対象となっていたが、今回の11名を合わせて計25名がリストアップされることとなる。

2021年3月20日、ワシントンDCでの反軍事抗議の参加者(写真:Radio Free Asia)