ミャンマー中央銀行が民間銀行の営業再開を通達も現金の引き出しを制限

 ミャンマー中央銀行は民間銀行に対して、3月1日から営業を再開するよう通達したことがわかった。7Day Dailyが3月1日に伝えた。

 ミャンマー中央銀行の通達によると、営業を再開した場合、現金を引き出す預金者が殺到することが予想されるため、引き出し制限を行うよう指導しているという。引き出し制限は窓口の場合、個人は1週間に200万Ks(およそ15万円)まで、法人は2,000万Ks(およそ150万円)まで、ATM(現金自動預け払い機)の場合は1日に50万Ks(およそ38,000円)までとしている。

 2月1に発生した国軍のクーデターにより、民間銀行は2月8日から休業が続いている。銀行員の多くがCDM(市民による不服従運動)に参加しているため、3月1日から営業を再開できるかは現在も不透明。中国やタイとの国境貿易では、銀行を通して送金ができないために地下送金を行っており、ヤンゴン~ムセ間では1,000万Ksにつき2万Ksの手数料がかかっているという。