ミャンマー政府が中小零細企業を支援、日本政府の円借款を原資に

 ミャンマー政府が国内の中小零細企業(MSMES)向けて、日本政府の円借款を原資とした融資を実施していることがわかった。新型コロナウイルスの感染拡大により落ち込んでいる経済を立て直すことが目的。MYANMAR TIMESが11月2日に伝えた。

 ミャンマー経済銀行によると、日本政府の円借款を原資とするツーステップローンにより、プロジェクト第1段階の50億3,300万円分(約600億Ks)で435社に、第2段階の149億4,900万円(1,960億Ks)で772社に対して融資を実行済みで、現在第3段階として150億円分の融資に向けた準備が進められている。融資総額は350億円分に達する。

 このツーステップローンは、日本政府が円借款により直接ミャンマーの中小零細企業に融資するものではなく、ミャンマー政府側(ミャンマー経済銀行)を介してミャンマーの民間銀行に資金を供与し、当該銀行を通じて中小零細企業に間接融資する仕組み。