ADBがミャンマーの水道水供給と農村電化事業に3億米ドル超を融資

 アジア開発銀行(ADB)が、ヤンゴン市内の水道水供給事業と地方農村電化事業に対し、3億米ドル(およそ320億円)超の融資を行うことがわかった。7Day Dailyが伝えた。

 関係省庁によると、ヤンゴン市内の水道水供給事業に1億8,000万米ドル、地方農村電化事業に1億7,127万米ドルが使用される。水道水事業はヤンゴン管区レグー郡のガモーイェ貯水池から取水について、現行の運河に代わり大型水道管による取水に変更する。また、地下トンネル、送水ポンプ、変電所などの施設が新たに建設される。これにより、ガモーイェ貯水池から1日あたり1億8,000万ガロンの水道水がヤンゴン市内に供給される予定。プロジェクトは2020年12月から2025年12月までの5年計画で実施される。なお、ヤンゴン市内では2025年に地下水のくみ上げが禁止されることになっている。

 農村の電化事業は、エーヤワディ、バゴー、マグェー、カレン州において66,000ボルト、33,000ボルトの高圧送電線を整備し、変電所を44か所増設する。これにより、40万世帯に電気が供給される見込み。ミャンマー政府は、2030年に国内電化率を100%にすると計画している。