計画・財務・工業省が中国からの借款を避ける方針を発表

 計画・財務・工業省のマウン・マウン・ウイン副大臣は、中国からの借款を今後はできるだけ避けるという方針を発表した。7Day Dailyが伝えたもの。

 マウン・マウン・ウイン副大臣は「軍事政権時代、中国以外の外国政府や国際機関から融資を受けるのが困難だったため、返済利息の高い中国からの借款を受け入れていた。NLD政権に移管された後、アジア開発銀行(ADB)、世界銀行、国際通貨基金(IMF)などの国際機関から低利で融資を受けられるようになったため、中国からの借款は今後は受けないようにする。現在も中国政府から融資の提案があるが、各プロジェクトの実効可能性を慎重に検討し、議会の承認を得た場合のみ融資を受けることにする」とコメントした。

 中国からの借款は、返済利息が年利4%であるのに対し、アジア開発銀行(ADB)の融資は8年間返済据置、32年返済で年利1%となっている。2019年末現在、ミャンマーは外国政府や国際機関から100億米ドルの融資残高があり、そのうち中国が40億米ドルを占めている。