ミャンマーの観光業界が80%落ち込み、政府に支援要請

 ミャンマーの観光業界が昨年比で80%落ち込んでいるため、ミャンマー観光業協会が政府に対して支援を要請していることがわかった。同協会のナウン・ナウン・ハン会長が発表したもので、The Daily Elevenが伝えた。

 発表によると、新型コロナウイルスの世界的感染拡大により、海外からの観光客に加えて国内旅行客も前年比で80%減少し、ミャンマーの観光業が存続の危機に陥っているという。そのため、協会は政府に対して無利子の緊急融資や納税期限の延期、税金の分割払いなどを要請した。

 ナウン・ナウン・ハン会長は「中国人旅行客の減少がもっとも大きいが、元々彼らはミャンマーで消費する金額が少ないのでそれほど問題にはならなかった。しかし、3月からイタリア、スペイン、フランス、ドイツなど欧州の旅行客が激減しているのが非常に痛い。ミャンマー国内のどこのホテルも宿泊客がいない。このままだとホテルの経営が成り立たないため、ホテルスタッフを半分に削減する準備を進めているほどだ」とコメントした。