ミャンマー中央銀行、金利を0.5%引き下げ

 ミャンマー中央銀行は3月12日、政策金利を10.0%から9.5%に引き下げると発表した。4月1日から実施される。7Day Dailyが伝えたもので、政策金利の変更は2012年以来、8年ぶり。

 金利の引き下げは、新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な感染拡大に起因するミャンマー国内経済の落ち込みを抑制する目的で行うもので、ミャンマー商工会議所連盟(UMFCCI)が2月29日に政府に対して金利の引き下げを要請していた。今回の措置により、市中銀行の預金金利の下限は8.0%から7.5%に、企業への貸出金利の上限は13.0%から12.5%に引き下げられる。

 ミャンマー商工会議所連盟のマウン・マウン・レー副会長は「財政的に苦しくなっている貿易や観光業など中小企業の経営者にとって朗報だ。中央銀行には、もう少し利下げを実行してくれることを期待している」とコメントした。ミャンマー保健・スポーツ省によると、3月12日現在ミャンマー国内において新型コロナウイルスの感染者は確認されていないものの、中国からの原材料の輸入が滞るなどし、縫製業などでは操業を停止する工場も出始めている。