シャン州の精錬所で煙害発生、地元民が閉鎖を要求

 シャン州南部タウンジー郡ナンシー村と周辺に中国企業が建設・運営しているアンチモニ精錬所から排出される煙により、地域住民に健康被害や農作物に被害が発生していることがわかった。The Daily Elevenが伝えた。

 地元住民によると、この精錬所は2011年から建設が開始され、2013年に稼働が開始したが、2015年にストップした。ミャンマー政府は同工場に対する立ち入り検査を行い、環境基準を遵守することを条件に稼働再開を許可、2020年1月から夜間に稼働を再開したという。

 地元住民の一人は「先週の日曜日は村中を煙が覆い、昼間でもバイクはライトを点灯しないと通行できないほどだった。悪臭もひどく、村人の中には嘔吐する者もいた。農作物への被害も発生しており、この工場を閉鎖するよう政府に訴える」とコメントした。