国際司法裁判所が23日に仮処分決定か

 ロヒンギャに対するジェノサイド(民族大量虐殺)があったとして、ミャンマー政府が国際司法裁判所(ICJ)に提訴された件で、仮処分の決定が23日にも発表される見通しであることがわかった。ミャンマーを提訴したガンビア政府司法省が発表したもの。7Day Dailyが伝えた。

 2019年12月10日から12日まで行われた国際司法裁判所における公聴会では、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相が出廷し、ジェノサイドの疑惑を全面的に否定している。

 ガンビア政府が求めている仮処分は6項目からなり、1.民族大量殺戮に関連するすべての行為を禁止すること 2.国軍、国境警備隊、少数民族武装勢力などがロヒンギャに対して大量殺戮を犯すために計画したり、人々を扇動することを禁止すること 3.証拠隠滅をしないこと 4.ミャンマーとガンビアの両政府はいかなる司法取引を行わないこと 5.仮処分で決定されたことに対する実施状況を4か月以内に報告すること 6.国連の調査チームの入国、調査活動を許可すること、となっている。