2019年からの賃金上昇でマレーシア出稼ぎ希望者が増加か

 マレーシア政府が、2019年1月から労働者の月あたりの基本賃金を100リンギット(約2,725円)引き上げると発表したため、ミャンマーでもマレーシアへの出稼ぎ希望者が増加するとみられている。7Day Daily紙が12月2日に伝えた。

 マレーシア国内でミャンマー人労働者に対する殺人や傷害事件が多発したため、ミャンマー政府は2016年12月から2017年12月末までマレーシアへの出稼ぎ労働者の出国を禁止したが、2018年1月から解禁した。解禁された1月1日から10月末までの出稼ぎ目的の出国者数は17,000人で、現在マレーシアにミャンマー人出稼ぎ労働者が30万人いると労働・入国管理・人口統計省が発表している。

 シュエー・マンダレー海外労働者派遣会社のタン・トゥッ・ウー社長は「マレーシアを希望する出稼ぎ労働者は安定して多いが、賃金が引き上げられるならさらに増えるだろう。現在の為替レートでは1リンギットが375Ksなので、基本賃金が375,000Ksから412,500Ksに引き上げられることになる」とコメントした。