買取り価格が50万Ks下回った場合、籾による輸出を許可

 経済・貿易省は11月11日、農家からの籾の買取り価格(100バスケットあたり)が50万Ksを下回った場合、籾の状態での輸出を許可すると発表した。7Day Daily紙が伝えた。

 同省のアウン・トゥー副大臣は「現在、雨季米の収穫期に入り25%が収穫されている。現在の買取り価格は50万Ksを上回っているが、下落しないように監視する。下回った場合はアクションを起こす」とコメントした。

 現在の相場価格は100バスケットあたり52万~55万Ksで、仮に許可した場合は70~80万Ksに高騰すると見込まれている。これは農家にとって都合が良いが、もみ殻、糠、砕米など家畜用飼料の原料が不足するため、畜産業に大きな影響が出ると予想されるため、政府は籾の状態での輸出を禁止している。先月まで中国人ブローカーが米生産地に入り、100バスケットあたり65万Ksの高値で違法に買い漁っていたが、政府が初めて取り締まったため、買取り価格が暴落した経緯がある。

 現在、中国・雲南省政府はミャンマーからの米の密輸について厳しく対処しているが、籾に関しては取締りを行っていないという。