ミャンマーナショナル航空がATR機保守・管理のライセンス取得

 ミャンマーナショナル航空(MNA)は、欧州航空安全機関(EASA)からATR機の整備・保守・管理を行うことができるライセンスを取得したことがわかった。ミャンマーナショナル航空の発表を国営新聞「Myanma Alinn」が伝えたもので、同社によると、フランスATR社の航空機7機を保有しており今後も増強するとしている。EASAは2015年から大規模な整備が行える整備場の建設を支援しており、10月28日にはライセンスの授与式が行われた。

 航空運輸管理局のウイン・カン次官は「これまで航空運輸管理局が定めた安全基準により航空機の整備が行われてきたが、これからはEASAの基準に従い整備が行われることになる。ミャンマーの整備レベルは国際レベルに達したと言える」とコメントした。

 ミャンマーナショナル航空によると、ミャンマー国内にはATR機が約20機運航しており、最大のシェアを得ている。ライセンスの取得により、国外で機体の整備を行う必要がなくなったため、外貨の流出を防ぐだけでなく、外国で運航しているATR機の整備を行うことにより外貨を獲得することが期待されるという。