ミャンマー政府が中国と原油供給契約に調印

中国に訪問していたティン・チョー大統領が、中国石油天然気集団と原油供給契約に調印したことがわかった。
中国はミャンマーのヤカイン州チャウピューにあるマデージュン港からマグェー管区、マンダレー管区、シャン州を横断する原油パイプライン(直径32インチ)を2015年に完成させた。ミャンマー国内のパイプラインの全長は771キロ、年間送油量は2,200万トンで、ミャンマー側が49.1%、中国側が50.9%を出資している。マデージュン港の整備や、2200万ガロン分の原油タンク12基、原油パイプライン、加圧装置などに22億5,100万米ドルが投じられた。
契約期間は30年。パイプラインの稼働により、中国はマラッカ海峡やシンガポールを経由せず、内陸ルートで中国国内に原油が供給できるようになる。ミャンマー政府は中国から年間利用料として690万米ドル、パイプライン使用料として原油1トンあたり1米ドル、通過料として1トンあたり31.56米ドルの収益を得る。
4月10日には、中東から原油を積み込んだ14万トン級の大型タンカーがマデージュン港に到着し、原油を下ろす作業が進んでいる。
[The Mirror] 2017/4/13