ミャンマー政府が貿易赤字削減策を検討

計画・財務省のマウン・マウン・ウイン副大臣は、ミャンマー経済を発展させるため、2017年度から貿易赤字を削減するための政策を検討していることを発表した。同大臣は、連邦政府が貿易赤字の削減の一環として農作物の輸出に力を入れ、そのために農民に対して総額1兆7千億Ksの融資を実施、その他の分野に対する融資額も増額する政策を民間部門発展委員会が準備していると述べた。
経済専門家のラ・マウン氏は「貿易赤字の拡大はミャンマー経済の発展のための足かせとなっている」とコメント。ミャンマー米協会のソー・トゥン副会長は「政府が農業部門を優先することは歓迎すべきこと。貿易赤字の削減のために当面できるのは輸入を制限すること」としたうえで、削減できる輸入品の中で自動車がもっとも有力となるだろうと発言した。
ミャンマーの貿易赤字額は2016年度の9か月間で37億米ドルに達している。政府は現在、米ドル・チャット為替レートの安定化および輸入の削減のために法律を準備しており、贅沢品に対する輸入関税を大幅に引き上げる準備を進めている。
[7Day Daily] 2017/1/26