ロシア企業がミャンマーで原子力の平和利用を模索

ロシアの国営原子力企業ロスアトム社が、ミャンマー新政権に対し原子力発電所の建設を含む原子力の平和利用に関してアプローチしていることがわかった。ロスアトムの東南アジア地域担当副社長が10月26日に明らかにしたもの。
同氏は「新政権と原子力の平和的利用に関する枠組みについて、同意に向けて努力している。ミャンマー新政権は原子力発電所の建設について関心がないようだが、農業、製薬、人材開発などに協力できないかを検討している」と語った。
ミャンマーでは軍事政権時代の2007年、両国政府が原子力発電の実験施設をミャンマー国内に建設することで合意、原子力技術を学ぶ数千人の研修生を受け入れた。その後、テイン・セイン政権の2015年6月、原子力の平和利用に関する覚書に調印している。ロスアトムはこの覚書に則り、原子力発電所の建設を具体化したい考え。
[7Day Daily] 2016/10/27