ミャンマーの将来を決める総選挙

ミャンマー政府は11月8日、上下両院の総選挙を実施した。民政移管後に初めて、与党の連邦団結発展党(USDP)と最大野党の国民民主連合(NLD)が政権を争う選挙となった。出口調査では、NLDの圧勝が見込まれる。

今回行われたのは、国会の上下両院と地方議会の選挙。国会は25%の議席が国軍の任命枠で、選挙で選ばれるのは残りの両院合わせて約500議席になる。この選挙を受け、来年3月までに国会で大統領を選出する。
USDPとNLDはともに両院のほとんどの選挙区に候補者を立てたほか、シャン諸民族民主連盟やアラカン民族党などの少数民族政党を含め90以上の政党が争う乱戦となった。

前回2010年の総選挙はNLDがボイコットしており、多くのミャンマー人にとっては、実質的に初めて自ら国の指導者を決める投票を行ったことになる。

151109.jpg投票所には早朝から長蛇の列ができた