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ゾーンBは3期工事をまもなく開始、最注目の一大生産拠点 ティラワ経済特区(P.8)

ゾーンBは3期工事をまもなく開始、最注目の一大生産拠点 ティラワ経済特区 ▼「将来的には200人のスタッフを見込みたい」という中里MD。オペレーターには、日本から専門家を呼び、熱心な指導を続けている。機械× オペレーターが同社の強み ▼河川工事などで活躍する矢板を打つためのLHV。地方での洪水はまだまだ減ることはなく、ODA 案件も控えるなか、同社が保有する特殊機械が活躍することは必至 顧客に寄り添う丁寧なサービス 品質の高い物流施設作りの実現  ティラワ経済特区(SEZ)のすぐ横に倉庫を構え、土木・建設機械のレンタル事業を行うミャンマーキナン。進出は2015年で、ニーズが高まる建設現場の案件を中心に事業を拡大していった。同社の強みは、10億円以上の100種類を超える豊富な製品ラインナップと、それらを完璧に操るオペレーターの存在。重量物を高い箇所に設置できるテレハンドラー、狭い空間でも吊り作業が可能なスパイダークレーンなど、ミャンマーでは同社のみが保有し、小型から大型まで約10億円相当の機械・機材を利用できる。  オペレーターの教育も欠かさず、大手建設会社からプロの専門家を招聘し、毎週社内で研修を行う。「人材と機械をセットで提供するケースがほとんど。その高い仕事ぶりを評価していただいています」と話す中里MD。  ティラワSEZはすでにゾーンAがほぼ完売状態だが、「大型建築案件で弊社の機械が一つも入っていないという工場はほとんどないです」と中里MDが話す通り、すでに実績も十分。ゾーンBでは大型案件も決まっており、同社の商機は存分に広がっている。例えば、大型案件では高所の作業が必要となるが、ミャンマーでは同社しか保有していない42mの高所作業車なども提供でき、実際に引き合いも増加している。  最近では、物流のクレーン付き大型トラックが好調。建設案件の増加にともない、資材などの物流も動きが活発化、ティラワSEZに入居する物流企業からの案件が増えてきた。「重量物を運ぶクレーン付きの機能を持ったトラックが人気です。建設資材などを地方に運び、SEZの物流企業様からも仕事を頂戴しています」。現在、保有する20台のトラックは、10月に4台を追加し、さらなる顧客のニーズに応える。また、16トン対応のフォークリフトも同社のみが保有し、物流現場で活躍することは必至。  昨年100名ほどだったスタッフ数は、現在120名までに増加し、将来的には200名まで見込む。「ローカルの技術だと工期が間に合わないとして、突然受注が入るケースもあります。最初はコストの安いローカルが作業をするのですが、最終的に弊社に回ってくることもしばしばあります」。建設現場の“最後の砦”として、同社が果たす責務は大きい。 「我々はローカルに比べるとコスト高ですが、最終的に頼りにされるケースが多く、ありがたいです。そのために作業員への指導は欠かさず行っていきます」と中里MD Block No.153, Thilawa Industrial Zone, Yangon TEL:09-4586-88804 / 09-2554-81523(堀) URL: http://kinan-myanmar.com E-Mail:hori1342@kinan.co.jp <<前ページ 次ページ >>

ゾーンBは3期工事をまもなく開始、最注目の一大生産拠点 ティラワ経済特区(P.9)

ゾーンBは3期工事をまもなく開始、最注目の一大生産拠点 ティラワ経済特区 イベントでも日本品質を実現 安心して任せられるのが強み  開業式典やパーティの手配から当日の運営までを行う広告企画制作会社・C-ACTO。2013年5月にミャンマーに進出し、メガバンク、エレベーターメーカー、通信企業などいずれも大手日系企業の開所式を手がけてきた。ティラワ経済特区(SEZ)では、大手日系物流、環境系企業などの開業式典を取り仕切り、その丁寧な仕事ぶりと現場の経験は突出している。「ティラワなど屋外も絡む開所式では、気候への配慮が不可欠。雨、暑さ対策が重要」と話すのは、現地で舵取りを任される勝木GM。  かつては進行台本も存在しなかったというミャンマーでのイベント。それをイチから作り、スタッフ、協力会社に理解させることで地力をつけていった。鏡開きの樽もミャンマーにはなかったが、物流に苦労しながらも用意した。「我々がイメージするイベントは簡単ではありませんでした。今では能力の高い司会者、優れた音響など、チームとして機能できるようになりましたね」と話すのはMDを務める小林氏。  同地に駐在する日本人MDは、“一人社長”として心細い状況で忙しく事業を任されるケースも多々あり、そんな事情を理解する勝木GMの配慮も特筆すべきだろう。「普段は忙しくされていますので、効率的なやり取りが大切」。  これまではほとんど口コミで仕事を受注してきたが、スタッフも十分なスキルを身につけ、今後はさらなる事業拡大をにらむ。ショッピングモールなどで行われるBtoCイベントなどにも着手する予定。小林MDは「我々の理念は『完全看護』。医療用語ですが、ワンパッケージのサービスを提供します。今後も新しいことにチャレンジしたいですね」と意気込みを語った。 (上)先日行われたブリヂストンのイベントを取り仕切った同社。日系大手企業ということでメディアも多く集まり、注目度も高いイベントだったが、難題を見事にこなした (左下)5年経ち、スタッフも完璧にオペレーションをこなせるまでに成長。日本人のマインドを理解し、日本語を完璧に操るスタッフのほか、6割が日本語対応というから心強い (右下)「日本品質をミャンマーで実現することが当社のタスク」と話す小林MD(左)。打ち合わせは最低5回は行い、密なコミュニケーションによって完璧なイベントを作り上げる Yuzana Hotel 4th Fl., No.130, Shwe Gon Taing Rd., Bahan Tsp., Yangon TEL:01-8603-398 URL: http://www.c-acto.com E-Mail:info_mark@c-acto.com 迅速に住居やオフィスを提供 安心対応のモジュラー建築  建設現場の住居や簡易オフィス、イベント会場などに利用できるモジュラー建築を手がけているのが、ミャンマーホームデザイン。ミャンマーで現地生産することで安価でありながら、平均3~4日という短納期を実現、さらにヨーローパのエンジニア品質の高さが強みであり、2012年の設立から着実に実績を積み重ねてきた。日系企業の顧客も抱え、「日本人は高い品質を求めます。だからこそ寸分の狂いもない作業をし、確実に納期も守ります」と語るのは、GMのLefebvre氏。  ミャンマーでは、建設現場のオフィスや住居のニーズが高く、雨季の激しい雨や猛暑にも耐えうる設計で評価を得ている。断熱材を4種以上を使い、エアコン不要という高い採光性を実現、さらに定期的なメンテナンスによって、いつでも快適な空間を提供してきた。さらに大型トラックに乗せられるモビリティも特徴の一つで、容易に移動できるのは短期間での作業にはうれしい。そして、環境への配慮から自然に優しい素材を使うなど、高いコンプライアンスは日系企業にも適している。「カスタマイズできるのが特徴。スペースや予算に応じ、その場その場に合わせた住居やオフィスを迅速、かつ高いクオリティで提供します」とLefebvre GM。  ティラワ経済特区(SEZ)では、現在あらゆる場所で建設工事が行われ、周辺にワーカー用の食堂もないことから休憩所などのニーズが高まっている。猛暑で働く作業員をケアすることは、現場を取り仕切る側の務めであり、同社のサービスは大きな可能性を秘めている。手厚いケアで安心のモジュラー建築。快適な場所を手にしたいなら、同社に相談してほしい。 (上)木目調などのカスタムオーダーも可能なモジュラー建築。平屋はもちろん、2階建てなどスペースも自由自在。現地生産だからできる短納期も顧客にとってはありがたい (左下)洗練されたデザインにもカスタム可能。某大手外資IT企業も、同社の製品をヤンゴン市内でオフィスとして使っている。予算に応じて、可能な限りの提案もするという (右下)「ティラワSEZは発展の一途を遂げています。建設現場では、ワーカーも増えるでしょうし、それにともない課題も出てくるはず。ぜひ一度ご相談ください」とLefebvre GM Shwe Hintha Tower B / Unit #206, Comer of Shwe Hinthar Rd. and Pyay Rd. 6, 1/2 miles […]

第3 フェーズに突入したサービスアパート&コンドミニアム(P.2)

第3フェーズに突入した サービスアパート&コンドミニアム 約20年間に渡り、ヤンゴンの住まいを見続けてきたマリーナレジデンス・高橋GM。 日系企業の進出にともない推移してきた価格や需要に、今後どういった変化が訪れるのか? ヤンゴンの生き字引の言葉に注目してほしい。 レジデンスという概念はなくかつての住居は一軒家のみ ─ レジデンスの変遷を教えてください  98年にサクラレジデンスとミカサホテル(Mercure Yangon)がオープンしました。続けて99年にマリーナレジデンスとザ・グランド ミヤタ、そして2000年にゴールデンヒルタワーができ、これが初期の大きな流れです。  それまでは、レジデンスという概念自体がなく、ほとんどの日本人は一軒家に住んでいました。もちろん、ローカルアパートもありましたが、ジェネレーターが付いていないため、日本人が住める環境ではなかったです。ただ、一軒家は、不具合があっても迅速な対応はなく、家賃は1年間の前払い、途中解約もできず、家具も自ら揃えなければならないスケルトン状態での引き渡し。当時の苦労は想像を絶したと思います。それでいて、家賃は1ヵ月で3000ドル以上しました。  08年頃に進出企業は増えましたが、レジデンス自体の数は変わらず、家賃は高騰化。11年の民政移管後、コンドミニアムなども建ち始めました。そして直近では、昨年ロッテホテルがオープンしましたね。たった6年ほどで、何もないところから、ここまで市場が成長したわけです。 ─ サクラ、マリーナ、ゴールデンの存在が、日本人には影響が大きいと思います  当時、月に一度は集まって情報共有などをしていました。確か、その頃の日本人会員は200人も満たない状況だったはず。今では信じられませんが、当時の会員名簿には、メンバーの住所まで記載されていました。それを見れば、どこに誰が住んでいるかが一目瞭然なんですよね(笑)。そして、ほとんどの方が3つのどれかに住んでいましたね。 ─ 平均価格の推移を教えてください  20年前は、まだまだ安くて1BRは1000ドル前後。2BRは1500~2000ドル、3BRは3000ドル前後。とにかくどこも集客に注力していたので、ほかも同じくらいでした。今よりはるかに安いですね。  10年前の08年頃は、日系企業の進出とともに価格が上がりはじめ、1BRは2000~2500ドル、2BRは3000~3500ドル、3BRは4000ドル以上。そして、5~6年前になると競合も増えはじめましたが、昨年17年までがいわゆるバブル。価格は、1BRは4000~4500ドル、2BRは5000~6000ドル、3BRは6000ドル以上で、8000ドルといったこともありました。現在は、以前の価格に戻りつつあります。昨年から競合も建設されていますし、新しいレジデンスは魅力的でしょう。値段が下がる傾向はしばらく続くでしょうね。 ─ ユーザーの変化はありますか  昔の駐在員はほとんど年配の方ばかりでしたが、5、6年前からは若い層の家族連れが増えました。家族の場合、単身者以上に住居環境と設備を重視する傾向があり、一方単身者は賃料がポイントとなります。今年は日本人学校の生徒40名ほどが帰国したにも関わらず、入学したのが20数名。今年だけをみれば、家族層は意外に増えていないですね。とはいえ、アップグレード待ちの人もいるため、2BR、3BRは常に高い稼働率となっています。 ─ 価格の下落傾向は影響が大きいでしょうか  一概には言えません。というのは、賃料の下落にともない、ローカルのコンドミニアムに住んでいた日本人の居住者が増えるのではないかと予測しています。あまりいいとは言えないサービスに対し、賃料が高すぎるローカルのコンドミニアムも多いと思いますので。 ─ 未来のヤンゴンマーケットはライバル同士の争いが激化しますか  そうとも思っていません。というのは、ライバルはすでに決まっていて、すでに建設がスタートしています。仮に2020年以降に建設されるレジデンスがライバルになるかというと、読めないところがありますし、進出企業の傾向もわかりません。実際、約10年以上、工事を停止したシャングリラレジデンスのように、予測不能な未来から工期がズレ込んでいるプロジェクトもすでに多数あります。日系はスケジュール通りに開業するでしょうが、ローカルはほとんど止めている状態。つまり現在、建築中のレジデンス以外は、建てづらい状況になっているわけです。 ─ 未来のマーケットを悲観していますか、それとも楽観していますか  どちらとも言えないですね。我々としては、より品質を高めていくだけです。施設の充実、ユーザーの要望とアイデアをどんどん取り入れ、日々改善していきたいです。付加価値を上げることが使命。決して楽観はできませんが、悲観する必要もないでしょう。これまで築き上げたブランド力もありますから。 << 前ページ 次ページ >>

第3 フェーズに突入したサービスアパート&コンドミニアム(P.3)

第3フェーズに突入した サービスアパート&コンドミニアム ミャンマーにおける日系サービスアパートのパイオニアであるサクラレジデンス。 日本人が求めるニーズとは一体どういったことなのだろうか? 現場の声を知り尽くす堀越氏に教えてもらった。 安全・清潔が第一条件 アットホームさも人気  多くの日本人駐在員が暮らしているサクラレジデンス。オフィスビルのサクラタワー、バガン・ティリピセヤ・サンクチュアリ・リゾートを運営し、広く日系社会にも知られているEXEが有するサービスアパート&ホテルであり、1998年の開業から長年に渡り、日本人の生活をサポートしてきた。    開業当初は日本人の居住率がわずか10%だったという同レジデンス。急増したきっかけとなったのは、単身者用の1ベッドに特化したレジデンス2の建設だった。「それまでは非常にスペースの広い、いわゆる大使館スタイルが一般的でした。家族と離れてミャンマーに来た単身者のビジネスマン向けには、“コンパクトさ”が必要だったんです」と話すのは、同社の堀越エグゼクティブセールスマネージャー(以下ESM)。経済封鎖解除後、世界中から外資がミャンマーに流入し、宿泊需要が増加。好調なホテルの宿泊代は上がり続け、長期の単身者にとっては厳しい現状がしばらく続いた。さらにインフラ整備の案件などを日系企業が受注すると、単身者の数も一気に増加傾向となり、レジデンス2は日本人ビジネスマンがまさに待ち望んだサービスアパートだった。  では、日本人がレジデンスに求める条件とは、一体どういうことなのだろうか?堀越ESMによれば、徹底しているのが“安全・清潔”。「日本人はいい意味で要求が高いですよ」と堀越ESMは笑って話すが、日本人が求める厳しい基準に応えるべく、同レジデンスでは清掃を行うハウスキーパーに対し、仕事ぶりを評価するための4段階の評価制度を設けた。「Excellent」「Good」「Average」「Poor」を住人が審査し、Excellentとなれば給料にインセンティブが加えられ、Poorを付けられれば逆に減額される。インセンティブは、彼らの生活に直結するため、同制度は効果てきめんですぐに改善が見られたという。「実は、とあるゴルフ場のキャディ評価制度を参考にしたんです。おかげでハウスキーパーたちの真剣味が増しました。また、用紙に書かれた『いつもありがとう』などの言葉がスタッフの励みになっています」。  また、「日本製じゃなければ格が落ちる」とし、電化製品は日本製を使用。レジデンス2では、冷蔵庫から洗濯機、エアコン、テレビ、アイロン、ポットに至るまですべてパナソニック製というこだわりを貫いている。  ほかにも「想像以上に大事」と堀越ESMが話すのが、インターネット回線。特に単身者は、一人の時間も多いため、ネットに接続する時間は長く、動画の閲覧や日本にいる家族とのコミュニケーションにも不可欠。夜に利用が集中することが多く、スピードを落とさないために、同レジデンスでは4社の回線業者に依頼、利用制限はなく、家賃込みとなっている。「皆さんネットにはとても敏感。つながりが悪いと怒り出す人もいるくらいですから、非常に大切なんです。現在は下りで最大380Mbpsが出ますが、さらに強化します」。  ほかに重要なのは、日本語でコミュニケーションできるスタッフの存在。英語が堪能な日本人駐在員も当たり前のようになったが、まだまだ苦手な人も多く、同レジデンスでは堀越ESMと“日本に住んでいた”ミャンマー人が、あらゆる悩み事に対応する。「最初の交渉時も、やはり日本語で行いたいですよね。後々のトラブルになるようなことでも、契約前にすべて確認することができます」。  さらに自負するのがロケーション。同レジデンスが位置するインヤー通りは高級住宅街であり、比較的、交通量も落ち着いたエリアで、「すぐ裏にはかつて国連事務総長だったウ・タント氏のお屋敷もあることから、どんな場所かおわかりになると思います」と堀越ESM。子どもを連れて歩くことも可能なエリアであり、希望者には無料で大型スーパーへの送迎も行う。北部、南部にもアクセスしやすく、落ち着いた土地は、喧噪を離れてゆっくりしたいという家族や単身ビジネスマンにも好評を得ている。  あくまでも大切なのは、“安全・清潔”だと強調する堀越ESM。海外生活で不安も尽きないからこそ、心の底から安らげるサービスが必要ということなのだろう。 << 前ページ 次ページ >>

第3 フェーズに突入したサービスアパート&コンドミニアム(P.4)

第3フェーズに突入した サービスアパート&コンドミニアム 不動産仲介からサービスオフィスのレンタルまで手がけるスターツ。 同社のMDである伊藤氏に、ここ1〜2年以内に開業予定で、日本人が注目すべき物件をピックアップしてもらった。 価格は下がらない? 不動産でも起きる二極化  スターツ・伊藤MDが予測する、ここ数年に起こりうるマーケットのキーワードは“二極化”。発展するエリアはさらに発展を続け、人気のないエリアは変化なし、もしくは低迷するという。  具体的に言うと、ヤンキンのセドナホテル周辺では、The Centralというサービスアパートを含めた大型ショッピングモールと鹿島建設が手がける大型再開発プロジェクトが進められ、ジャンクションスクエアの向かいはヒルトンホテルやサービスアパート、ショッピングモールが建設、さらにダウンタウンのサクラタワー周辺では、すでに広く知られるランドマークプロジェクトも進行中である。  すでに発展しているエリアにさらに建物を作ることで、ドミナント戦略のように動線が集約され、その価値がますます高まるというもの。これらのエリアはロケーションとしても一等地、利便性も上がることから、人気が集中するのは明らかであり、いくら他のエリアにレジデンスが建設されようとも値崩れは起こらないのではないか、というのが伊藤MDの見解だ。「ヤンゴンでは通勤に使えるような電車はあと10年は利用できないでしょうから動線自体に変化は起きません。よって、ジャンクションスクエア周辺、ヤンキン周辺、レーダン周辺など向こう10年は確固たる地位を維持し値段が下がらない。人が増えれば、上がる可能性だってありますよ」。  一方、人気エリア以外で、利便性が低く、ロケーションも悪ければ、待ち受けるのは価格競争という“レッドオーシャン”。プライスを引き下げることでしか居住者を呼べないのでは、もはや利益は見えている。「数年前、新築でジェネレーターが付いて3,000ドルほどのコンドミニアムがあったのですが、サービスの低下などで一気に日本人が退去しました。今では1,500ドルでも借りる人がいないコンドに……。そういうところはまさに淘汰される可能性があります」。  下記に挙げてもらった5つのレジデンスは、日本人にとっても十分暮らしやすいロケーションや設備を有しているので、視野に入れておいて損はない。  果たしてここ1、2年でヤンゴンの住まい事情は大きく変化するのだろうか。キーワードとなるのは、外国人の増加であることは間違いないだろうが、この国の舵切りによってもそれは大きく変わってくる。今はまだ、誰もわからないというのが本音だろう。 << 前ページ 次ページ >>

第3 フェーズに突入したサービスアパート&コンドミニアム(P.5)

第3フェーズに突入した サービスアパート&コンドミニアム  1999年開業、リゾート感のある高級サービスアパートとして、長い間不動の地位を守り続けてきたマリーナレジデンス。創業当時から大使館やJICA 関係者、大手商社社員らが殺到するなど、この地での実績は抜群。住居者の7割以上が日本人というから、いかに高いニーズに応えてきたかがわかるだろう。広めのスペースが好評な1BRからラグジュアリー感溢れる3BR まで全130室を用意し、常に稼働率は一定であることが人気の証。  ファシリティは日本食レストランはもとより、カフェ、ミニマート、スパ、子どもたちのアクティビティをサポートするドレミクラブ、プレイルームにプレイグラウンド、テニスコート、プール、さらにビジネス用会議室も用意し、充実の内容を誇る。  また、2008年に死者10万人を出したサイクロン・ナルギスがヤンゴンを襲ったとき、相次ぐ停電が起こるなか、同レジデンスだけは停電しなかったというほど、安全・安心への取り組みを徹底している。「サイクロンのときは、あらゆるところで電気が使えなかったので、日本人学校の授業をこちらで行い、表彰されたこともあります。また、セキュリティは24時間、カメラ50台を設置し、何がどこで起きてもすぐにわかるような防犯体制。家族がいる以上、安全・安心が不可欠なのです」と語るのは、創業から同レジデンスに携わってきた髙橋GM。ちなみに同レジデンスが7階までの作りとなっているのは、ミャンマーの消防車に付くはしごの限界が7階までという理由から。万一のことがあっても、万全の体制を採っているのが強みなのだ。  また、ロケーションもよく、大型ショッピングモールのミャンマープラザも徒歩圏内。空港まで車で25分、ダウンタウンまで30分とアクセスしやすいため、利便性には事欠かない。創業から住んでいる居住者もおり、他のレジデンスから戻ってくるリピーターも多いという同レジデンス。9月からはレストランで和食の朝食も提供し、さらなるサービスの充実を図る。「居住者が変われば、電化製品もすべて新製品にします。食器洗い機なども検討中。時代とともに移り変わるニーズに対応していかなければいけません」と髙橋GM。  競合ひしめくヤンゴンのレジデンス市場で長らく支持されてきた同レジデンスは、今後もグレードアップしていく。 No.8, Kaba Aye Pagoda Rd., Ward No.10, Mayangone Tsp., Yangon TEL:01-650651~4 URL: http://marinaresidenceyangon.com E-MAIL:marinaresidenceyangon@gmail.com << 前ページ 次ページ >>

第3フェーズに突入したサービスアパート&コンドミニアム

第3フェーズに突入した サービスアパート&コンドミニアム  1998年に開業し、日系サービスアパートのパイオニアとして、最も長い歴史を持つサクラレジデンス。1BRから広々とした3BRルームまで全261室を用意し、長年に渡り、日系社会に安らぎのある生活を提供してきた。  強みの一つであるロケーションは、政府高官などが住む閑静な住宅地で、近くには多数の有名レストランや大型スーパーもあり、落ち着いた暮らしを望む人に最適。交通量が比較的少ないエリアのため、小さな子どもがいる家族も安心して生活することができる。また、南部のダウンタウンや北部の空港にもアクセスしやすいため、利便性も抜群。  広大なプールもウリの一つであり、週末には家族で賑わう。また、最新設備を整えたジムも日本人に好評で、出社前に汗を流すビジネスマンの姿も見かけられる。  同レジデンスの特徴の一つは、住民同士の交流を促す場が多く用意されていること。毎月第2・第4日曜日に行われるサンデーマーケットは、安全性の高い野菜や石鹸などを購入でき、奥様たちの手作りアクセサリーなども販売され、憩いの場ともなっている。また、人気のヨガ教室やズンバダンス教室に熱中する奥様も多く、交流はもとより、運動不足も解消。広めのキッズルームスペースのほか、バーベキューテラスといった設備もあり、家族の充実した海外生活をサポート。してくれるのがうれしい。それだけではなく、ゴルフ好きの住民同士の自主的なゴルフコンペも行われ、毎回好評を博している。    「サービスアパートとは、不動産業ではなくて、サービス業なんです。創業以来のベテランスタッフが育ち、ノウハウも積み上げています。弊社はホテルも運営しているため、ホスピタリティには自信があります。だからオペレーションにもまったく問題はありません」と胸を張る寺田GM。  日本人スタッフと日本語堪能なスタッフが常駐し、迅速な要望にも対応。最大380Mbpsのインターネット回線のほか充実したファシリティを提供する同レジデンスは、今後も“安全・清潔”をモットーに日本人の快適な毎日をサポートしていく。 9 Inya Rd., Block 10, Kamaryut Tsp., Yangon TEL:01-5250-01 URL: http://sakura-residence-yangon.com E-MAIL:rsvn@sakuraresidence.com.mm / sales@sakuraresidence.com.mm << 前ページ